ドバイ・ワールド、ラスベガスに50億ドル投資!

アラブ首長国連邦(UAE)の持ち株会社ドバイ・ワールドは22日、米カジノ運営大手MGMミラージュと、MGMミラージュが建設中の複合カジノ施設「シティセンター」に計50億ドルを出資すると発表した。

シティセンター・プロジェクト
ドバイ・ワールドによると、同社はラスベガスで建設中の複合施設の50%に相当する27億ドルを支払い、MGMミラージュの株式を最大24億ドル相当まで取得する。今回の投資はドバイ・ワールドにとって初めてのラスベガスへの進出となり、MGMミラージュにとっては、シティセンター開発費用74億ドルのための負債を大きく軽減することができる。


MGMグランドのテリー・ラニーCEOは、同施設の高級マンションをプレミアム価格で購入する可能性のあるドバイ・ワールドの資産家の顧客への繋がりも得ることが出来ると述べている。

ドバイ・ワールドはMGMミラージュの発行済み株式1,420万株を、21日の終値74ドル32セントに13%のプレミアムを上乗せした1株当たり84ドルで取得する。また、MGMミラージュが新規発行する株式1,420万株も同じ価格で取得し、9.5%の議決権を保有することになる。

ラニー氏によると、今回の出資によってMGMミラージュは負債を約60億ドル削減でき、新しいプロジェクトに出資することが可能となるという。また、シティーセンターのプロジェクトが2009年までに予算内で完了した際には、MGMミラージュはドバイ・ワールドから1億ドルの特別支払いを受ける。建設費74億ドルのうち27億ドル以上は、高級マンションの売却で相殺できると見られている。

(07年8月25日 IBTimesより)